「あかね図書室日記」は、スタッフが読んだ本を通じて学びを共有するコーナーです。
専門性・人間力・組織力を大切にする私たちが、本から得た気づきを少しずつ言葉にしています。

◆書籍:マンガでよくわかるエッセンシャル思考/グレッグ・マキューン/かんき出版
◆ジャンル:専門力・人間力
◆投稿者:川向 佐奈
◆読んだきっかけ
やるべきことに追われ、気づけば本来やらなくてもいいことまで抱え込んでいるような…そんな感覚を仕事や家庭で持つことが増えてきました。
もともと私は、「できるだけ効率的に物事を進めて、他の時間に充てたい」という意識があるタイプです。ただ現実は、目の前のタスクをこなすだけで一日が終わることも少なくありません。
このままでいいのか、本当に重要なことに時間を使えているのか、と考えるようになり、やらないことを選ぶという考え方に興味を持ったことがきっかけで、本書を手に取りました。
◆内容紹介
エッセンシャル思考とは、一言でいうと「より少なく、しかしより良く」です。
多くの人は、全部やろう!としてしまいます。むしろそれが善だと。
ですが本書では、本当に重要なことはごくわずかであり、それ以外は思い切って捨てるべきだと説いています。
マンガ形式で描かれているため非常に読みやすく、仕事の中でよくある場面がリアルに表現されています。
例えば、こんな状況はないでしょうか。
・頼まれると断れず、仕事を抱えすぎてしまう…
・とりあえずで参加する打合せや作業が増えていく…
・優先順位が曖昧なまま、すべてに中途半端に取り組んでしまう
本書では、こうした状態を非エッセンシャル思考と定義しています。
それに対して、エッセンシャル思考では、
・本当に重要なことを見極める
・やらないことを決める
・断る勇気を持つ 等 というシンプルながら本質的な考え方を提示しています。
特に印象的なのは、やることを増やすより、減らすほうがより価値を生む、という視点です。
私はこれまで、効率よくこなすことに意識が向いていました。手が早ければいいと。ですが本書を読んで気づいたのは、そもそも何をやるかの選択が間違っていれば、いくら効率化してもそこまで意味がないということです。
重要度の低い業務をいくら早く終わらせても、本当にやるべき仕事が後回しになっていれば、本質的な価値は生まれません。
私がよくあるのですが、手が早くなるような細かい業務改善を積み重ねるといった足し算の発想に陥りがちですが、本当に必要なのは、「どこに時間を使うべきか」「何を今すべきなのか」を見極めることだと感じました。
さらに印象的だったのは、断ることは悪ではないという考え方です。むしろ、重要なことに集中するためには、意図的に断ることが必要になります。
これは顧問対応や営業においても同様で、すべてに応えようとするのではなく、
価値を提供できる領域に集中することが、結果的に顧客の満足に繋がるのではないかと感じました。
エッセンシャル思考は、何に時間とエネルギーを使うかという意思決定の軸を与えてくれる考え方でした。