あかね図書室日記:『チーズはどこへ消えた?』

「あかね図書室日記」は、スタッフが読んだ本を通じて学びを共有するコーナーです。
専門性・人間力・組織力を大切にする私たちが、本から得た気づきを少しずつ言葉にしています。

 

◆書籍:チーズはどこへ消えた?/スペンサー・ジョンソン/門田美鈴(訳)/扶桑社

◆ジャンル:人間力・組織力

◆投稿者:坂田 実優

◆読んだきっかけ

企画全体のテーマは「専門力・人間力・組織力」。その一冊目として選んだのが本書です。以前からタイトルが印象に残っていて、“チーズ”という言葉にもなんとなく惹かれていました。シンプルな物語の中に、今の自分に必要なヒントがあるかもしれない。そんな気持ちで読み始めました。

◆内容紹介

 

物語は、迷路の中でチーズを探す4人(2匹と2人)が主人公。チーズは「仕事」や「成功」など、自分が求めるものの象徴、迷路は「職場」や「家庭」・「社会」といった、私たちが日々生きている世界そのものです。ある日、チーズが突然なくなります。すぐに新しいチーズを探しに行く者、現状にとどまり続ける者…。変化に対するそれぞれの反応を通して、「人はどう変化と向き合うのか」を問いかける寓話です。短くて読みやすいのに、考えさせられる一冊です。

 

◆感じたこと、気づき

 

人事・労務のお仕事に携わる中で、法改正や制度変更など、変化は日常茶飯事。頭では「変化は当たり前」と分かっていても、いざ直面すると少し不安になったり、正直ドキッとすることもあります。本書を読みながら、「自分はどの登場人物タイプだろう?」と考える時間も面白く、少し耳が痛い場面もありました。

 

物語のあとに続くディスカッションパートもとても印象的でした。そこで語られていた【いち早く変化を察知・反応し、素早く適応することよりも、その前段階で自ら変化を起こすことも大切だ】といった内容が、ぐっと心に残っています。ただ“うまく対応する”のではなく、“自分から動く”。その視点が加わったことで、物語の意味が一段深く感じられました。山中代表がよく口にしている「現状維持は衰退だ」という言葉とも重なります。

 

まだ変化が怖いと思う自分もいます。でも、それでもいいから一歩動いてみる。次のチーズを待つのではなく、いろんなチーズを探しに行って、味わってみたい。変化を“こなす”のではなく、“楽しめる”人に少しずつ近づいていきたいと思いました。

 

本書はとても薄く、1時間ほどで読めてしまいます。休日にふと手に取ってみるのもおすすめです。シンプルですが、きっと自分なりの“チーズ”について考えるきっかけになる一冊です。