あかね図書室日記:『お金は使うほど、会社は強うなりますねん』

「あかね図書室日記」は、スタッフが読んだ本を通じて学びを共有するコーナーです。
専門性・人間力・組織力を大切にする私たちが、本から得た気づきを少しずつ言葉にしています。

 

◆書籍:お金は使うほど、会社は強うなりますねん/入口純子/日本実業出版社

◆ジャンル:専門力・組織力

◆投稿者:山口 夕加里

◆読んだきっかけ

著者の入口先生が、自身の顧問担当している税理士法人の経営者であることから、顧問先のことをもっと知りたいと思い、手に取りました。

◆内容紹介

柔らかな京都弁の語り口とユーモアを混ぜて記載されている為か、スルッと読むことができます。

 

第1章 使えるお金が増えると、会社は強うなりますねん

お金を本当に必要な「モノやサービス」に「使うため」に「貯める」ことが必要であると説かれています。そして、賢くお金を使って増やす方法について、会計資料の分かりやすい解説と共に、説明されています。

 

第2章 損益計算書の問題点を洗い出しましょ

会社の会計資料である「損益計算書」の読み解き方、会社の問題のあぶり出し方、問題の解決の仕方が記載されています。

 

第3章 銀行さんのお金もつこて、経営しなあきません

私も含め皆様、あまりお好きではないであろう「借金」。しかし、一言に「借金」と言っても、「良い借金」と「悪い借金」があり、「良い借金」は、会社を成長させるとのことです。本章では、どのようなものが「良い借金」なのかや、お金を借りるべきタイミング等について、解説されています。

 

第4章 取引先のお金を利用して、経営しなあかんえ

お得意先との取引条件を見直すことで、資金繰りを円滑にする方法が記載されています。

 

第5章 一生お金に困らん会社は、こうやってつくるねん

組織として長く続けていくために、「文化、思想、考え方」で、自社が残していきたいことや目指すことは何かを考えることの大切さを説かれています。その上で、社員全員が一丸となってその目標に向かって動くための「経営計画」の立て方や、取引先やメインバンクを巻き込むことで、会社として成長していくことが描かれています。

 

◆感じたこと、気づき

 

読み始めた動機は、上記した通りなのですが、読んでいるうちに当初の目的を忘れ、自身の会社に当て嵌めながら、夢中で読みました。

特に第2章に記載されている「限界利益」から「値決め」をするくだりの解説については大変興味深く、何遍も読みました。(自社の利益も確保しつつ、お客様も納得する「適切な値段」って、意外と難しいですよね)
本書は、会計資料に苦手意識のある経営者の方をターゲットにされていると思われますが、経理担当の他「一般社員」の方にもお勧めします。
自社の問題を経営者と共有し、みんなで一丸となって解決していく組織を作るためには、「自社会計を一人でも多くの社員が理解していること」が、重要な要因の一つなのではないでしょうか。